こだわり
素材へのこだわり
当社は大分県九重町に所在しています。この場所は九州最高峰の中岳がある九重連山の麓にあり、過去の火山活動によってもたらされた豊富なミネラルを含み、天然のフィルターによる澄んだ地下水が湧き出るところです。この自然の恵みである地下水を使い、当社の醤油と味噌はつくられています。また、素材選びも慎重に行い、大豆、大麦、米、小麦、そして塩、醸造に必要なすべての素材は、九州の各地を周り、これだと思う九州産の素材を厳選してつくっています。
道具へのこだわり
麻生醤油醸造場ではプラスチックや鉄製の道具をできるだけ使わず、琺瑯または木製の道具を使って味噌醤油づくりをしています。例えばスコップは先を丸く削った琺瑯製で、素材を傷めずまぜたり移動したりすることができます。また、いまではステンレス製のものが主流になり、木樽を使うところは少なくなってしまいましたが、当社では地場九重の杉製の樽を使っています。木の呼吸とともに熟成させると塩角が立たない、まろやかな味わいに仕上がります。道具は自前で修理して、長く使うことも大切にしている精神です。
製法へのこだわり
道具同様、つくりかたも古式製法を踏襲した天然醸造で、冬に仕込み、夏の発酵を待ち、そして次の冬に出荷しています。天然醸造でつくられた味噌は熟成を重ねることでうまみとこく味が増し、味わい深いものになります。自然環境に適合させながらの製法では、均質な味を提供することは簡単ではありませんが、人の舌と公的食品分析機関によって味と成分を確認しながら発酵を進め調整を繰り返すことで、樽が違っても、年を跨いでも、同じ味わいを提供させていただいています。
ひとへのこだわり
地元の商品は地元の情熱ある人の手で。当社のスタッフは全員が地元玖珠郡の住人です。みながみな、食に興味があり、食への熱意があり、味噌醤油づくりへの誇りがあります。また、食卓に一番近い主婦の方々に来ていただき消費者目線の思いや妥協のない意見を汲み取ることで、当社が目指すところの「食卓の安らぎ」につながる製品開発を行いたいと考えています。